育毛剤を塗布するタイミング
育毛剤は、頭皮から不要な皮脂を除去して清潔にして浸透しやすい環境を作ってから塗布することが効果的です。ということになれば、やはりシャワーやお風呂からあがった後が最適なタイミングになります。温浴効果で血行も促進されていますので、頭皮の隅々にまで薬用効果が行き渡ると言えます。
シャワーやお風呂からあがった後は、当然、頭髪が濡れていると思います。この濡れた状態で育毛剤を塗布すると効き目が半減以下になります。
育毛剤を塗布するのは、髪がある程度乾燥していることが前提となります。濡れている状態では、育毛剤の効果を十分に発揮できません。
まず、育毛剤には水溶性と油溶性があります。
水溶性の育毛剤であれば、毛髪の水分と蒸発してしまい効果が薄れます。もう一方の油溶性の育毛剤なら、頭皮の水分が育毛剤の浸透を妨げることになり、これもまた効果が薄くなります。
濡れた髪も時間の経過と共に乾燥していきます。頭皮から水分が蒸発する際には気化熱が発生して頭皮から熱を奪います。このことにより、頭皮が冷やされ有効成分の吸収を妨げることになります。
濡れた髪へ育毛剤を塗布することで効き目が半減以下になることは理解いただけたと思います。
髪を乾かす際に、熱風による髪の傷みを避けるため、ドライヤーを利用しない方がおられますが、これは間違いです。
確かに熱風は避けるべきですので、ドライヤーを髪に近づけすぎないという配慮は必要です。自然乾燥をしてしまうと、先程説明しました蒸発する際に頭皮の熱を奪うというリスクもありますが、更には毛髪から必要な水分までも蒸発してしまうというマイナス面があります。水分量が不足した髪はパサつき傷みやすくなります。ですから、正しくドライヤーを利用して8割程度乾かして、あとは自然乾燥するのが最も毛髪と頭皮を労った乾かし方になります。
ドライヤーを当てる前に柔らかいタオルである程度の水分を吸収します。濡れている髪はキューティクルが傷つきやすい状態になっていますので、力任せに拭きとることは止めましょう。頭皮の損傷も有り得ます。
育毛剤を塗布する環境を整え、育毛剤の効果を最大限に引き出すようにしてください。